―シンポジウム 1 ―

「特別公演「四天王寺のドラマトゥルギー」に向けて~雅楽・能楽・文楽の対話」

<シンポ第1回>

 このシンポジウムは、本プロジェクトの2021年度の集大成として行うモデル公演(12月19日収録、後日配信)に際して、その内容をより深く味わい、趣旨を理解して頂くための事前学習を兼ねて実施するものです。

 能「弱法師」や人形浄瑠璃文楽「摂州合邦辻」の題材となった「俊徳丸伝承」は、室町時代には既に一般に流布していたとされ、説経節や歌舞伎にも取り入れられるなど、わが国の芸能に大きな影響を与えてきました。この俊徳丸伝承の舞台となった四天王寺は、本年に1400年御聖忌を迎える聖徳太子によって創建され、日本仏法最初の地であり、当時から社会救済の中心でもありました。今回のシンポジウムでは、四天王寺における日想観(じっそうかん※)を起点として、俊徳丸伝承が雅楽・能楽・文楽にどのように具現化、昇華されてきたのかを出演者の先生方にお話いただきます。収録会場は山本能楽堂(国登録有形文化財)で、お話の合間に実演もお楽しみいただけます。どうぞ最後までご堪能ください。

 なお、今年度のモデル公演は「聖徳太子1400年御聖忌記念 上方伝統芸能特別共演『四天王寺のドラマトゥルギー ~俊徳丸伝承をめぐって~』」と題して、四天王寺五智光院にて上演されます。


  ※ 四天王寺を訪れた俊徳丸は、西門から真西に沈む夕日を拝み極楽浄土を念じたという

【配信期間】12月17日(金)10:00 ~ 12月27日(月)16:00
【視聴申込】12月13日(月) 10:00 ~ 12月26日(日)18:00 視聴申込(4)
【コメントシート】12月17日(金)10:00 ~ 12月27日(月)16:00

※終了時刻が通常と異なっております、ご注意ください。

配信終了

講師陣

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竹本錣太夫

文楽 太夫

[芸 歴]
昭和44年    四代竹本津太夫に入門 竹本津駒太夫と名のる
昭和45年10月 朝日座で初舞台
昭和64年  1月 五代豊竹呂太夫の門下となる
令和  2年  1月 大阪・国立文楽劇場において、六代目竹本錣太夫を襲名、
       「傾城反魂香~土佐将監閑居の段」で披露

[受賞歴]
昭和52年  1月 第5回(昭和51年度)文楽協会賞
昭和56年  8月 昭和55年度因協会奨励賞
昭和58年  1月 第11回(昭和57年度)文楽協会賞
昭和62年  7月 昭和61年度因協会奨励賞
平成  2年11月 平成元年度因協会奨励賞
平成  4年11月 平成3年度因協会奨励賞
平成  5年  1月 第12回(平成4年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成  7年  7月 平成6年度因協会奨励賞
平成  9年  2月 名古屋ペンクラブ賞
平成11年  1月 第18回(平成10年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成14年  1月 第21回(平成13年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成14年  7月 平成13年度因協会賞
令和  2年  3月 第39回(令和元年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
令和  3年  3月 令和2年度大阪文化祭賞(第1部門)※団体賞
令和  3年12月 第56回大阪市市民表彰「文化功労部門」

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竹澤宗助

文楽 三味線奏者

[芸 歴]
昭和53年   国立劇場文楽第五期研修生となる
昭和55年 4月 竹澤団六に入門 、 竹澤団治と名のる
昭和55年 7月 朝日座にて初舞台
平成 7年 4月 竹澤宗助と改名

[受賞歴]
平成  3年 1月 平成2年度文楽協会賞
平成  4年 1月 平成3年度文楽協会賞
  〃     第11回(平成3年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成 5年11月 平成4年度因協会奨励賞
平成  7年 1月 第23回(平成6年)文楽協会賞
平成  9年 1月 第25回(平成8年)文楽協会賞
  〃     第16回(平成8年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成  9年 7月 平成8年度因協会奨励賞
平成11年 1月 第27回(平成10年)文楽協会賞
平成12年 1月 第28回(平成11年)文楽協会賞
  〃     第19回(平成11年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成20年 2月 平成18年度因協会奨励賞
平成20年 3月 第27回(平成19年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
令和  2年 3月 第39回(令和元年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞

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桐竹勘十郎

文楽 人形遣い、重要無形文化財保持者(人間国宝)

[芸 歴]

昭和42年  7月 文楽協会人形部研究生となる(14才)

         三代吉田簑助に師事、吉田簑太郎と名のる

昭和43年  4月 文楽協会技芸員となる

         初役は、大阪毎日ホールにおける「壇浦兜軍記・阿古屋琴 責の段」の水奴

平成15年  4月 大阪・国立文楽劇場において、三代桐竹勘十郎を襲名

       「絵本太功記・尼ケ崎の段」の武智光秀で披露

       5月 東京・国立劇場において「尼ケ崎の段」の武智光秀で

         三代桐竹勘十郎を襲名披露

令和  3年  7月 重要無形文化財(人間国宝)の答申をされる

[受賞歴]

昭和48年 2月 国立劇場奨励賞

昭和49年 5月 昭和48年度因協会奨励賞

昭和50年 1月 昭和49年度文楽協会賞

      6月 昭和49年度因協会奨励賞

昭和53年 1月 昭和52年度文楽協会賞

昭和54年 1月 昭和53年度文楽協会賞

昭和56年 8月 昭和55年度因協会奨励賞

昭和57年 1月 昭和56年度文楽協会賞

      8月 昭和56年度因協会奨励賞

昭和58年 1月 昭和57年度文楽協会賞

昭和59年 1月 第3回(昭和58年度)国立劇場文楽賞文楽奨励賞

      9月 昭和58年度因協会奨励賞

昭和61年 2月 第3回咲くやこの花賞

      8月 昭和60年度因協会奨励賞

昭和62年 1月 昭和61年度文楽協会賞

昭和63年 1月 第7回(昭和62年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞

        昭和62年度文楽協会賞

      2月 大阪府民劇場賞奨励賞

      9月 昭和62年度因協会奨励賞

平成元年11月 昭和63年度因協会奨励賞

平成 4年11月 平成3年度因協会奨励賞

平成 5年11月 平成4年度因協会奨励賞

平成 6年  1月   第13回(平成5年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞

平成 7年  3月   芸術選奨文部大臣新人賞

平成 8年  7月   平成7年度因協会奨励賞

平成10年 7月 平成9年度因協会賞

平成11年 1月 第18回(平成10年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞

      3月 第20回松尾芸能賞(優秀賞)

平成13年 7月 平成12年度因協会賞

平成15年 1月 第22回(平成14年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞

      11月 平成14年度因協会賞

平成16年 1月 第23回(平成15年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞

      9月 平成15年度因協会賞

平成20年 2月 平成18年度因協会賞

      3月 芸術選奨文部科学大臣賞

      4月 第27回(平成19年度)国立劇場文楽賞文楽大賞

    11月 紫綬褒章

平成21年 4月 第28回(平成20年度)国立劇場文楽賞文楽大賞

平成22年 5月 平成21年度(第66回)日本芸術院賞

    11月 大阪市市民表彰

平成24年 3月 第31回(平成23年度)国立劇場文楽賞文楽大賞

    12月 平成24年度大阪文化賞

平成25年 4月 第32回(平成24年度)国立劇場文楽賞文楽特別賞

平成26年 1月 平成25年度十三夜会賞年間大賞

      6月 平成25年度名古屋演劇ペンクラブ賞

平成28年 1月 第57回毎日芸術賞(演劇・邦舞・演芸部門)

平成29年 2月 平成28年度大阪文化祭賞優秀賞

平成30年 8月 第38回伝統文化ポーラ賞 優秀賞

平成31年 4月 第38回(平成30年度)国立劇場文楽賞文楽大賞

令和  2年 3月   令和元年度大阪文化祭賞<第一部門> ※団体賞

令和  3年 3月   第40回(令和2年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞

[著作]

平成26年 4月 「なにわの華 文楽へのいざない 人形遣い桐竹勘十郎」(淡交社)

        「文楽へようこそ」(小学館) ※吉田玉女(現・玉男)との共著

平成29年 1月 「一日に一字学べば…」(コミニケ出版)

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山本章弘

観世流能楽師シテ方

1960年大阪に生まれる。観世流能楽師。重要無形文化財保持者総合指定保持者。

公益社団法人能楽協会理事、公益財団法人山本能楽堂代表理事

特定非営利活動法人べっぷかんこうかい理事長 京都造形芸術大学客員教授

ユネスコ世界無形遺産である能楽を「現代に生きる魅力的な芸能」として、能楽の普及と継承につとめる。子どもたちへの能の次世代教育も積極的におこない、これまでに全国で8万人以上の子どもたちに能の魅力を伝える。また、ブルガリアを中心に、東・中央ヨーロッパと日本の能の海外公演を通じた国際交流につとめ、ヨーロッパ最大規模のシビウ国際演劇祭(ルーマニア)に5年連続招聘を受け喝采を浴びる。2017年大坂城とブルターニュ大公城(フランスナント市)の友好城郭提携の際には能の公演を実施し国際親善につとめる。外務大臣表彰、国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」、国際交流基金「地球市民賞」、ティファニー財団伝統文化大賞、グッドデザイン賞など受賞。

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小野真龍

天王寺楽所雅亮会副理事長・関西大学客員教授

 1965年、小野妹子の八男多嘉麿が開基である大阪木津の願泉寺に生まれる。

 

 曽祖父は、明治以降天王寺楽所の伝統を引継いだ雅楽団体「雅亮会」の初代会長の小野樟蔭(上方芸能人顕彰受賞)、祖父は初代雅亮会楽頭の小野摂龍(大阪文化賞受賞)、父は二代雅亮会楽頭の小野功龍(日本芸術院恩賜賞・芸術院賞受賞)。幼少より四天王寺「聖霊会の舞楽」の童舞の舞人を務め、天王寺楽人の道へ。京都大学法学部を卒業。さらに京都大学文学研究科博士課程(宗教学)を修了し、宗教哲学の研究で京都大学博士(文学)となり、著書『ハイデッガー研究』で日本宗教学会賞を受賞。2008年より2016年まで相愛大学人文学部特任准教授を務める。

 

 他方、雅楽演奏者としても研鑽をつみ、1993年より雅亮会会員となり、聖霊会をはじめとする四天王寺の由縁の舞台、住吉大社、嚴島神社をベースに雅楽演奏・演舞活動を行う。また、毎年催されるフェスティバルホールでの定期演奏会にも参加し、ドイツ、フランス、チェコ、イタリア、ニュージーランドでの海外演奏経験も豊富である。

 

 天王寺楽所の後継者育成機関や、相愛大学音楽学部、兵庫教育大学大学院、浄土真宗本願寺派勤式指導所で雅楽実技を指導し、宝塚歌劇団の雅楽所作指導や音源録音にも携わる。

 

 現在願泉寺住職、関西大学客員教授、天王寺楽所雅亮会副理事長、天王寺舞楽協会常任理事、四天王寺大学や龍谷大学大学院実践真宗学研究科で、雅楽の背景をなす日本思想や、仏教音楽論、宗教儀礼論を講じている。

後援:大阪市、大阪市中央区、大阪市住之江区、大阪府教育委員会