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連続講座1

能・狂言の物語世界と宗教性 ―能におけるシテ・ワキの役割と視点から―

 イベントは終了しております 

【配信期間】2020年7月25日(土) ~ 2020年8月3日(月)

現在継承されている能の演目は200~300はあると言われますが、その物語や登場人物には、当時の人々の死生観や願い、世界のとらえ方がどのように反映されているのでしょうか。
釈徹宗先生(相愛大学教授、宗教学者)の進行のもと、山本章弘先生(能楽師・シテ方)と安田登先生(能楽師・ワキ方)にご登壇いただき、能における「シテ」と「ワキ」の役割や視点の違いについてお話いただきます。能における物語世界への想像力を広げるとともに、能が担ってきた宗教的、社会的機能について理解を深めます。

講師陣

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相愛大学人文学部教授

釈徹宗

相愛大学人文学部教授。博士(学術)。日本宗教学会評議員。日本仏教学会理事。浄土真宗本願寺派如来寺住職。NPO法人リライフ代表。宗教思想や宗教文化の領域において、比較研究や学際研究を行っている。南方熊楠賞選考委員、涙骨賞選考委員、大阪市伝統芸能鑑賞会企画(プロポーザル方式)選考委員などを務めている。

論文「不干斎ハビアン論」で涙骨賞(第五回)、著書『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』で河合隼雄学芸賞(第五回)、また仏教伝道文化・沼田奨励賞(第五十一回)を受賞している。

近著に『ブッダの伝道者たち』(角川選書)、『死では終わらない物語について書こうと思う』(文藝春秋)、『お世話され上手』(ミシマ社)、『異教の隣人』(昭文社)など。

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能楽師・シテ方

山本章弘

1960年大阪に生まれる。観世流能楽師。重要無形文化財保持者総合指定保持者。

公益社団法人能楽協会理事、公益財団法人山本能楽堂代表理事

特定非営利活動法人べっぷかんこうかい理事長 京都造形芸術大学客員教授

ユネスコ世界無形遺産である能楽を「現代に生きる魅力的な芸能」として、能楽の普及と継承につとめる。子どもたちへの能の次世代教育も積極的におこない、これまでに全国で8万人以上の子どもたちに能の魅力を伝える。また、ブルガリアを中心に、東・中央ヨーロッパと日本の能の海外公演を通じた国際交流につとめ、ヨーロッパ最大規模のシビウ国際演劇祭(ルーマニア)に5年連続招聘を受け喝采を浴びる。2017年大坂城とブルターニュ大公城(フランスナント市)の友好城郭提携の際には能の公演を実施し国際親善につとめる。外務大臣表彰、国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」、国際交流基金「地球市民賞」、ティファニー財団伝統文化大賞、グッドデザイン賞など受賞。

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能楽師・ワキ方

安田登

能楽師(ワキ方・下掛宝生流)。銚子市(千葉県)生まれ。東京を中心に能の舞台に出演するほか、全国各地の舞台出演や海外での公演も行う。また、シュメール語と日本語による神話『イナンナの冥界下り』でのヨーロッパ公演(アーツカウンシル東京の助成)や、金沢21世紀美術館・松江県民会館(開館50周年事業)の委嘱依頼による『天守物語(泉鏡花)』の上演など、謡・音楽・朗読を融合させた舞台を数多く創作、出演する。『論語』を学ぶ寺子屋「遊学塾」を主宰し、全国で出張寺子屋も行う。NHK100分de名著『平家物語』で講師と朗読を担当。著書:『身体感覚で『論語』を読みなおす。(新潮文庫)』、『能 650年続いた仕掛けとは』(新潮選書)、『日本人の身体(ちくま新書)』『あわいの力(ミシマ社)』など多数。また対談本として『すごい論語(ミシマ社:いとうせいこう、釈徹宗、ドミニク・チェン)』・『変調「日本の古典」講義(祥伝社:内田樹)』などがある。

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後援:大阪市中央区

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